三連休の最終日

今は11時前.すでに筋トレを終えて銭湯から帰ってきたところであり,後は寝るだけ.明日の三連休明けからのフルタイム労働者としての準備は万端である.今日は何もしないつもりだったがそこそこ出歩いてしまったので,おそらくすんなりと眠りにつくだろうと思うし,眠気がやってくるまでは布団で暖まりながら昼に購入した本を読んでいたらいいのだろうと思う.

今日は特に予定もなかったので気持ちよく二度寝を繰り返して,昼の12時にベッドから起きて朝食と洗濯機を回すところからスタートした.いつものように瞑想をして,映像の制作は今日は夕方にやろうと思っていたのでダラダラとTwitterGoogle Mapを見て,この後何をしようかということを考えたりしていた.

洗濯物を干し終わって,炊き立てのご飯を納豆と一緒に食べて外出開始.歩いて5分ほどのところにあるLUUPという電動キックボードと電動自転車のシェアサービスの駐輪場に向かう.引越し先に自転車を送ってしまったので,市バス以外の交通手段を確保しておこうと思い試しにアプリをインストールしていたのだ.初めは電動自転車を借りようと思っており,QRコードを読みこんで解錠したが動かない.よく見てみると前輪の泥除けがタイヤに巻き込まれて曲がっているし,車輪の軸部分についていたブレーキと思われるパーツが取れてぶら下がっている.おそらくよくあることのようで,アプリ上でキャンセルの案内はスムーズだったので破損箇所の写真をアップして報告しておいた.駐車場に1台しかない電動自転車が使えなかったので,同じ場所にある電動キックボードを借りることにするが,キックボードの方は運転免許証のアップロードと道路交通法のテストが必要になるらしく,知らないアパートの駐車場でもぞもぞとスマホを触る.無事に開錠まで辿り着いて乗り始めてみたら30キロ制限の厳しい原付みたいなもので,特に苦もなく動かすことができた.初回はトラブルに見舞われたが,とりあえず使い方を把握しておいたので,市バスでは間に合わない急ぎの時に力技で解決する方法が見つかったのはよかったのではないかと思う.本気を出せば京都駅までも30分で到着で着ないこともなさそうだったし.

20分ほど運転して,LUUPで事前に指定しておいた駐車場に停車する.アプリ上で道案内してくれるかと思ったら,そんなことなくって地図だけ表示しているのはちょっと拍子抜けした.駐車場から少し歩いて目的としていたミャンマー民主化運動の展示を見る.Twitterなどで上がっていたのでルックはおおよそ知っていたが,QRコードを読み込んで実際に無くなった人の写真やデータを閲覧すると,紙のマスクに血肉が通って感じることは不思議だ.データとして表示されるのは詩的な要素を排除した事実と写真であったが,そのことが逆に生々しさを際立たせるのは面白い.直島でみた心臓音のアーカイブも,淡々としたラベルの情報と鼓動のデータの対比が荘厳さを作り上げていた.

展示を後にして特にやることもなかったので,歩いて商店街の方に向かう.引越し先から戻ってきてから,読む本がなかったので古本屋を巡るコースで散歩することにした.仏教専門の古書店の入り口に,精神のエネルギーという題の怪しげな新書の背表紙が目に止まり,一体誰の本かと思ったらベルクソンだったので迷わず購入した.古書店を出て額縁のお店を除いたら店員が話しかけてくれたので,写真を入れる額縁の値段を尋ねる.A3サイズだと型紙を入れて4000円くらいするらしく,写真展などとして10作品を揃えようとするとそれだけで数万円飛んでしまうのかと思い,どうにか自作できないものかと思ったりしていた.もう少し北にあるレコード屋で本を取り扱っている場所があったので少し覗き,引越し先の本棚に音楽系の本がないことを思い出したのと,今度のイベントのジャンルに合わせて,少し高かったがミニマル・ミュージックについての書籍を購入した.

ずっと立ちっぱなしだったので,セブンでコーヒーときんつばを購入して市役所前の広場で啜る.後は,恋人が茶棚を探していたので,茶器の古道具屋みたいなところで聞いてみたら「うらかおもてか」と聞かれて何かと思ったら,裏千家表千家で使える茶棚の種類が異なるらしい.よくわからないのでとりあえず値段だけを控えて,写真は撮ったらダメだと言われたのでそのまま退散した.

帰りには引越し先にいる恋人から電話がかかってきて,向こうでも晴れているので散歩に出ている様子を見せてくれた.昔の庁舎後の史跡が芝生の広場になっており裏の山まで続いているらしく,鴨川と大文字山を合体させたような場所だねと言う.こちらは鴨川の様子を映しながら歩く.また向こうに戻ったら二人で来てゆっくりしようと話して,家に帰り着いた.家で筋トレをして銭湯に行って後は眠るだけなのだが,今日は取れ高があったので書き過ぎてしまった.