また休日の朝

平日の時間は矢のように過ぎていって,気づけば土曜日の朝がきた.タイマーを設定していなかったので案の定11時まで眠って過ごしていた.休日に京都市内をフラフラしたのが一昨日くらいの記憶だ.また予定の決まっていない日の宙ぶらりんな感じにテンションも下がるけれど,いつもやっていることを今日もやるということをやっておいたらいいと思う.とりあえずしばらく時間を取れずにできていなかった,銭湯で湯船に浸かるということをやりたいのが今のお気持ち.

やらないといけないような気がすることはいくらでも溜まっているので,それに着手し始めると加速して仕事モードに入っていくことは分かっている.休みの日の難しいところは,仕事モードに入りすぎることがないようにペースを調整することであって,休む時間とタスクを消化する時間を意図的に繰り返さないと疲れすぎるか休みすぎて夜の眠りが悪くなるようではある.今日は夜に予定があるので昼はその分ダラダラしておいたほうがいいのだろうと思うけれど.

昨日のことを書いておくことにするか.ブログを書いている間右上に表示されているお知らせの赤い数字が気になるが,描き終わるまでは無視しておかなければ.前日に一山超えていたのでタイマーを遅めにセットしておいて,10時くらいに目が覚めたんだったと思う.いつものように瞑想と朝食をとって,少しだけ演出のプロジェクトを更新する.昨日は寮の裁判の判決の日だったので,地裁に傍聴に行くかどうか迷ったけれど,公聴会に向けてやることを消化することを優先して研究室に行くことにした.

研究室では,昨日で学部生の卒論発表が終わっていたので,締め切りもなく緩やかな雰囲気の中で学生たちが談笑していた.土曜日には外部の発表会で学部生が発表するのでその準備をしている様子を眺めながら,ダラダラと引越し先に戻るための夜行バスを予約したり,博士論文の最後の修正を行ったりしていた.研究室の学生も寮の裁判について話していて,好き放題言っていて面白かった.人は新しい情報と出会っても,自分が元々知っているストーリーに当てはめるばっかりで,実際にどうであるかを理解しようとするコストをなかなか払わないものだと思う.相手の中にあるストーリーを改変するコストは情報を伝える側が払わないといけないので,ストーリーを共有しない相手との会話は大変で時間がかかる.僕はそれをサボっているわけではあるが.

研究を続けていると,学生たちが「寮が勝訴したらしい」ということを言って驚いていた.僕も同じく驚いてLineを確かめると結果については何もあげられていない.Twiterではいくつか報告されていてMBSのニュースで速報を知る.その後は少しそわそわとした状態だったが,特にできることもないのでLineやTwitterに上がってくる情報や喜びの声を適宜確認しながら,論文の修正を続けていた.

夕方から報告集会があり,元々行こうと思っていたので文学部の教室へ向かう.弁護士と法学や歴史学の教授と寮生たちの話を聞いて,それなりに判決の内容を理解したつもり.あと半年くらいが重要であるらしく,この勢いが続くといいと思うが,裁判というのは不条理なものなので不安な気持ちも少なからずある.報告集会を終えて,ちょうど次のイベントの企画をやっている学生と会ったのでイベントについての話を喫煙所で聞く.寮に戻って賑やかな食堂の様子を一瞬のぞいて,すぐに戻って引越し先の恋人とLine電話で筋トレをしながら裁判の話を伝えたりしていた.

筋トレが終わったタイミングで,先ほどのイベントの企画の学生が食堂にいるとのことで顔を出す.イベントの不安やらを汲み取って話を聞いてから,眠いので眠ると言って別れた.不安定さが心配にはなるが,僕からできることは多くないので,彼の幸せを祈って何もしないことをやっておこう.