昨日の朝に京都に帰ってきて,一人寮の部屋で眠って今は朝の9時.このあとは研究室と生協によって幾つかのタスクをこなして,いったん帰ってから卒業式に出席して,その後で岡崎周辺のいくつかの場所を巡ることになるのだろうと思う.5年過ごしただけあって,戻ってくると行きたい場所がたくさん出てきてあわあわしてしまうが,一旦は忘れて目の前のタスクに集中することになる.研究室の荷物の引き上げと,寮の荷物の撤収がそこそこヘビーなタスクではあるし,それさえやってしまえばあとはどうとでもなるのではないかと思ってもいるのではあるが.
昨日のことを書くことにしようか.昨日の朝に夜行バスで京都駅に着いたのが朝の8時.軽いが大きなスーツケースをひきづって,市バスの206に乗ろうとするが朝からやはり行列ができている.2本のバスを見送って,3本目のバスでやっとこさ乗車して荷物置きのそばに立つ.停車している時間が長く感じて,あまり眠れていない頭には苦しく感じながらも,なんとか寮まで辿り着きそのままベッドに直行した.
始めベッドでの寝つきが悪かったので,30分ほどで起き出してセブンイレブンでコーヒーとおにぎりと菓子パンを購入して食堂に向かった.食堂ではその日行われるイベントの準備をやっている様子で,知り合いがほとんどいなかったので部屋に退散してコーヒーを啜っていた.部屋が寒かったので,一旦ベッドに潜り込んだら,そのまま眠くなって気づいたら14時くらいになっていたのでそこから行動開始.
とりあえず食堂に向かうと,その日のイベントの落語が行われていたので聞いてみる.落研で見られるような若々しい様子ではなく,40を過ぎたであろう役者の渋いふるまいがよかった.富山から各地でイベントを開催しながらキャラバンで移動しているらしく,大変な旅だったのだろうということが滲み出ていて凄みが出ていた.落語を聴きながら,寮生が作った店舗で出せるクオリティの博多ラーメンを食べて,それから研究室に向かった.日曜日だったので研究室には誰もおらず,いつものようにコーヒーを飲んでからパソコンを開き,博士論文の原稿を印刷し,デスクのディスプレイやらを段ボールに梱包することをやったりしていた.ぼちぼち明日には発送しないといけないので,とりあえずデスクを空にすることを今日の朝の時間に着手しておかないといけない.
博士論文の製本をやろうと思ったが,表紙に使おうと思って購入しておいた紙を寮に忘れてきたことに気づいて一旦戻る.戻ったはいいが,機材を借りている人が神宮丸田町でフリーマーケット系のイベントのVJをやっていることを知ったので,機材を返すついでに遊びに行くことにしたのだった.それから,イベントに入場してベリーダンスを見たり,スパイスコーラを飲んで,焼き菓子を購入した.機材を借りている人にはなか中国産のタバコをもらってお別れし,近くにあったビルの4階のレコード屋によってみることにした.
レコード屋に入るとすでに3人ほどの人が会話しており,会釈して入り口付近のレコードを漁ってみる.Funcのレコードが欲しいなと思っていたので,ソウルとファンクの箱を物色してジャケットが気に入ったものを確保する.テクノやハウスの箱を漁ってみると,ジャケットが気に入ったものが八百円で売られていたので,すぐに購入を決めて会計に.レコードを聞くか尋ねられて,大丈夫ですと断って会計を済ませると,みせのカウンターの奥にいたお兄さんとおじさんの間くらいの酔っ払いに,ビール半分いりませんかと言われコップで缶ビールの残りをもらってなぜか乾杯した.奥のキッチンの換気扇の前で先ほどもらったタバコを吸いながら,寮に住んでいることやVJをやっていること,福岡に引っ越すことなどを話した.酔っ払いのお兄さんは1時間後に四条大宮でライブがあるらしいがこんなところで酒を飲んでクダをまいている様子で,店の人も少し困りながらも面白がっているようだった.FaceBookの名前がドランクなんとかであるということだけ確認して,いつか連絡しますねといってレコード屋を後にした.
寮までの道を歩いて帰って,食堂イベントの落語をもう一回聞きに戻る.幽霊という演目の入りをアレンジして,入れ子構造になっている様子で現実と落語のさかいがわからなくなるような面白さがあった.落語が終わったので食堂のターンテーブルでレコードを流してもらい,ジャケットで想像していた曲調と全然違っていて笑ったりしていた.
一旦部屋に戻ってから荷物を回収し,やり残していたタスクをこなすために研究室に戻る.プリンターと格闘してなかなか収拾がつかなかったけれど,なんとかなった気がする.製本は今回は時間的に難しそうなので一旦諦めることにしておいて,キンコーズに行ってソフトカバーにしてもらうことにしようと思ったりしたのだった.また研究室に行った時に,上質紙が残っていたら追加で印刷して冊数を増やしておこうと思ったりしたのだった.
研究室から戻って食堂を見てみると,3月半ばに行われた演劇の打ち上げをやっている様子だった.演劇の廃材をドラム缶で燃やしながら,その火を囲んでお酒を飲んでいる様子だった.いつの間にか火の回りにはほとんど人がいなくなり,食堂の中でギターに合わせてあいみょんのマリーゴールドをみんなで歌う感じの集まりになっていて,健康だった.寮生とイベントのことなどを話して部屋に戻って眠ることにした.